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間違いだらけの玄米ブーム
健康食ブームということで、玄米食も人気があるようです。玄米には胚芽の部分にミネラルがたくさん含まれているということで健康イメージが強いのですが、実は逆にミネラル不足になる恐れがあるのです。
それは玄米の胚芽や表皮に含まれているフィチン酸という物質に強力な排泄作用の性質があるからで、このため毒素を出して病気を治していく効果もあるのですが、同時にミネラルも排出してしまうのです。
体内では毒素とミネラルは別々の所に存在しているわけではなく、玄米食で体内毒素を出す時にミネラルも必ず出ていきます。毒素が出ていけば病気の症状は消えていくので、玄米を食べたから病気が治ったと確信してしまうことが多く、こうした人はこれからもずっと玄米食を続けていこうと思うでしょう。
フィチン酸の排出作用はかなり強力なもので、従って病気の症状が消え、ガンさえ治ることもあるのですが、これは玄米のアクが毒素を排出しているということで、玄米にミネラルが多いから病気が治っているのではありません。
玄米食が悪いというわけではありませんが、病気の時には短期間で効果が出るので、数ヶ月から半年程度で止めるのが理想なようです。
甘い物を全く食べないという徹底した玄米菜食の人は虫歯になることが多いのも玄米のフィチン酸のミネラル排出作用でカルシウムも奪われているのが大きな原因だと考えられます。元禄時代から白米にし始めた生活習慣もアクを処理するための先人の知恵だったのかもしれません。
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